お抹茶の旬は、立冬の頃。5月に摘んだ茶葉を茶壷で寝かせて熟成させ、11月には茶壷の口を切って茶葉を取り出すことから、この新茶を〈口切の茶葉〉と呼びます。 3月以降気候に恵まれ、昼夜の気温差による霜の影響も無く、例年に比べて多くの新芽が育った2024年。上品な香りとうま味で、ブルゴーニュワインのような気品ある茶葉が育ちました。たくさん摘み取られた新芽の中でも、品質の優れた〈山の茶葉〉と、〈川の茶葉〉をお菓子に一番合うバランスで合組したお濃茶に。旬のうま味を凝縮した一期一会の口切お濃茶ラングドシャ、2024年の美味しさをお楽しみください。
2024年収穫の〈さみどり〉から、香り高い手摘み茶葉をはじめ、品質の優れたものを選定して茶鑑定士が合組。
5月に摘んだ茶葉を11月まで寝かせることで、味も色も深まり、甘みとうま味が凝縮されると言われています。寝かせた茶葉は、香りが飛ばぬよう石臼で丁寧に碾き、旬のうま味をラングドシャにとじこめます。一年に一度、口切の茶事を楽しんでいただくような、贅沢な「茶の菓」に仕立てました。
口切のお濃茶の香りや風味を最大限に味わっていただくため、合わせる素材も改めて選定。ホワイトチョコレートは「贅沢茶の菓」のために特注し、香りや乳味がスッと消えるキレのよいものに、バターは昔ながらのチャーン製法で作られる風味豊かな発酵バターを選びました。
2007年のお濃茶ラングドシャ「茶の菓」の発売から今年で17年。お茶の生産者さんと共に歩んできたことで、特別な茶葉をご用意いただくことができています。